始まりは一枚の推薦状から

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「だっていきなり本当のこと言われたら誰だって動揺すると思いますよ。」 「ふん。相も変わらず頭の切れるやつだな。……しかし本当にあいつは“あの人達”の子供なのか?もう少し、しっかりしてるかと―「そこは間違いないですよ」 ルイスは真面目な顔になっていた 「気が付きませんでした?彼の首にあった二つの指輪?」 「………たしかにあったがそれがどうした?」 「あの二つの指輪は“あの人達”の結婚指輪です。それも少し特別な。」 「!…そうだったのか………」 長い沈黙が続く。 「今は内緒にしておきましょう。その方か彼女…じゃない、彼のためです。」 「フン…間違えなきゃかっこよかったのにな。…今日は疲れた。私は寝る。」 「はい分かりました。今日はありがとうございました。ではまた明日。」 「ああ。………机はすまなかった…」 蝶は帰り際に小さな声で行った。 「机?なんのことでしょうか?…………………!!」 蝶のいた側から机を見た。机の下の方には穴があった。 「どれだけ強く蹴ったんでしょうか。………はぁ…」
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