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「でも、まさか冬休みにここまで来るとは思わなかったわ」
ここーー大陸最北の街、オーレス
夏は避暑地として観光客が多いが、冬では暖かい日でも氷点下を越えない極寒の街だ
当然、観光客などあまりいない
自分自身、ここに来たのが不思議なくらいだったしかし、
「すみません」
傍らのネイトが謝った。 「でも、クルーエルさんに、見せたい景色があるんです」
そう、ネイトが綺麗な場所を教えてくれると言ったのだ
昔、ネイトとその母親が旅をしていた時に見つけたという秘密の場所を
それが嬉しくて、自分はネイトとともに旅行に来たのだ
それに第一、
「謝らないでよ、ネイト。私も君と旅行が出来て嬉しいんだから」
場所がどこであろうと、ネイトと旅行が出来るのはクルーエルにとって、非常に嬉しい事だった
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