3人が本棚に入れています
本棚に追加
「わぁ…」
ホテルに入ると、その豪華さに思わず感嘆の声を漏らした。
天井から吊されたシャンデリア、床に敷かれた真紅のカーペット、待ち合い用の椅子、どれもが洗練されていて美しかった。
やばい、こんなホテルの宿泊費なんて払えない、ネイトには悪いけど、違うホテル探そう、と思っていると、
「クルーエルさん」
と背後から声がした。振り向くと、ネイトと初老の男性が立っていた。
「ネイト!私、こんな所の宿泊費なんて払えないよ!」
と言うと
「クルーエル様ですね?お待ちしておりました。まずは部屋で疲れを癒して下さい」
と、初老の男性は鍵を渡した。
「え?あの…」
事態が分からず困惑しているクルーエルだったが、ネイトに行きましょう、と言われ、とりあえず男性にお礼を言ってネイトについていった。
最初のコメントを投稿しよう!