3人が本棚に入れています
本棚に追加
「寒くないですか?」
「大丈夫よ。あと、どれくらい歩くの?」
「あの丘までです」
「なら、もう少しね」
あの後、ネイトは夜まで待って下さい、と頼んだ。でも、すごく綺麗ですから、とも付けたして
そして、食事や散歩をして夜、行きましょうか、とホテルを出た
「わぁ…。すごい星だね」
「そうですね…。雲が無くてよかったです」
空気が澄んでいるからだろう、見上げた星空は今まで見たものとは全く違っていた
「クルーエルさん、こっちです」
見とれていたが、ネイトの声に振り向いた
「あ、ごめん。どこに行くの?」
「少し歩きます。危ないかもしれませんから、手を繋ぎましょう」
というと、ネイトの指がクルーエルの指と絡んだ 「!!」
いきなりの事で、思わず手を引きそうになるが、深い意味はない、第一手袋してるじゃない、と自分に言い聞かせ、そっと力を込める
「じゃあ、行きましょう」
ネイトに引かれ、外の寒気とは対象的な熱をもって、クルーエルも歩き出した
最初のコメントを投稿しよう!