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『ただいま~』
陽平の親戚の民宿に2泊3日し、今帰ってきた。
『駿兄ちゃんおかえりー』
『おかえり』
耕平と孟が玄関まで来た。
『ねぇ、ねぇ。駿兄ちゃん。パズルやろうよ』
『パズルなんて家に無いだろ』
孟の頼みに力なく答えた。
『父さんの書斎にあったんだって』
と耕平。
『また、父さんの書斎に入ったのか?あそこには入るなって言ってるだろ。ちゃんと戻しとけよ』
『わかったからやろうよ』
『今日はパス。耕平とやってくれ。俺は寝る』
『夕飯は?』
『そのくらいには起きる。なんかあったら起こしてくれ』
と言って2階に上がった。
『じゃあ、耕平兄ちゃんやろう』
『少しだけだぞ』
なんて声を聞きながら部屋に入り、そのままベットに倒れ込み、すぐに眠りについた。また夢を見た。こないだと同じ夢。けど今回は、パズルがバラバラだったし光ってもいなかった。何を思ったのか俺はそのパズルをやり始めた。だが、真っ白なパズルを完成させるのはなかなか難しい。結構時間がかかったと思う。最後の1ピースのところまできた。が、その1ピースが見当たらない。
『どこにあるんだ?』
と思って、探し始めようとした時、どこかで携帯の着信音が鳴り、目を覚ます。『誰だよ……もしもし』
『もしもし坂門君?かえでだけど』
『あぁ。どうしたの?』
『明日ってヒマ?』
『ちょっと待ってくれ』
瞬時に頭の中で予定を確認した。とはいってもこれといって予定は入ってないんだけど
『ヒマだな、何で?』
『えっと…ちょっと買い物に付き合って貰いたくて』
『別にいいよ。じゃあ、どこで落ち合おうか?』
『友枝公園の入口に11時で』
『わかった。ならまた明日な』
『うん。バイバイ』
ピッ。電話を切り、時計を見る。
『5時かぁ。そろそろ夕飯でも作るか』
リビングに降りると、机の上にはさっき耕平と孟がやっていたであろうパズルが放置してあった。
『結構出来上がってんな。…ん?このパズルも真っ白だ。夢と一緒かぁ。奇遇だな』
なんて、脳天気に考えながら、キッチンに入り夕飯を作り始めた。その頃かえではというと、
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