アタシの猫

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物音をたてないように、手の届く範囲にあるポットをつかむ。 まだ中にお湯が入ってるのだろうか、いくらか重い気がした。 その取っ手を両手でしっかりと握りしめ、ふすまが開く瞬間を待った。 待った。 待った……? あれ? ポットを握り締めてから、かれこれ5分は経過している。 緊張してたりすると、時間の経過が長く感じたりする、あの感覚に陥ってるのかしら。 .
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