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人を憎んだり、怨んだりは無い。しかし、受け入れられない人はいた。   学生の時に、退学になったのは、寮母の嘘が原因だった。そして、その寮母が私を嫌う理由は、私が友達の行動を黙して語らなかったからだった。   中退当初は、裏切られた辛さで自暴自棄になり、精神的に闇の中から抜け出せず、心からの笑いを忘れていた。人は、本当に悲しい時に涙は流さない。泣けると言うのは、まだ心に救いの光があるのだ。心を壊さない様に、身体が自然と笑いを作る様になる。   笑っているが、空笑いそんな状態が、ずっと続いていた。人間不信になり、お酒と煙草に溺れていた。お酒をいくら飲んでも酔わない位、荒んでいた。   親から逃げる為に結婚をし、子供が授かった。その頃から少しずつ、自分の中で何かが変わり始めた。
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