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この小さな命を守るのは、親しかいない。煙草もお酒も一切手をつけなかった。   親が、人を信用出来ずに、どうして子供を守れるのか?自信は取り戻せなかったけれど、人を信じる気持ちは取り戻せた。   それから、10年が経ち、30歳になり、その間に心の修行をし、資格を取り少しずつ自分に自信がついた時に、その寮母に会いに行った。   その人も実は気にしていた事が解った。時間が経ち自分の視野が広がり、多方面から物事を考えれる様になった時に、その時は傷付いた事でも、どうって事のない様になってくる。   誰かを殺したい程怨むなら、誰かにされた仕打ちで復讐したいなら、最高の復讐は、その人よりも幸せになる事。再会した時に、その人に満面の笑みで幸せを語る事だと思う。
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