第1話 魔を戒する者

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それより、驚いたな・・・ 言葉が聞き取れる 意味も理解出来る だが、此処が俺達のいた国じゃない事は明らかだ なら、此処はいったい・・・? 「羽が・・・無い!? あんた達・・・!? いったい、どうしたんだい!?」 家の主はそう尋ねる。 羽が無い事が、そんなに大事なのか? 「?・・・その格好、何かの行事ですか? それより一晩、宿を貸してもらえませんか? 俺達、森に迷い込んでしまって・・ この村に偶然、辿り着いたんですが・・・」 俺はそう尋ねる。 「そうなのかい・・・ なら、宿屋に行けば良いわ。 私が案内してあげるから。」 主はそう答え、俺の腕を掴み、急ぐように何処かへ引っ張って行く。 主は俺の言葉から何かを悟ったようにも思えた。 「あの・・・俺達、宿に泊まるお金なんて持って無いんですが。」 俺はそう言う。 宿屋なら、さすがに只では泊めてはくれない それに、俺達がこの土地の人にとって珍しいなら、尚更行くわけにはいかない 何か嫌な予感がする・・・
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