69人が本棚に入れています
本棚に追加
それより、驚いたな・・・
言葉が聞き取れる
意味も理解出来る
だが、此処が俺達のいた国じゃない事は明らかだ
なら、此処はいったい・・・?
「羽が・・・無い!?
あんた達・・・!?
いったい、どうしたんだい!?」
家の主はそう尋ねる。
羽が無い事が、そんなに大事なのか?
「?・・・その格好、何かの行事ですか?
それより一晩、宿を貸してもらえませんか?
俺達、森に迷い込んでしまって・・
この村に偶然、辿り着いたんですが・・・」
俺はそう尋ねる。
「そうなのかい・・・
なら、宿屋に行けば良いわ。
私が案内してあげるから。」
主はそう答え、俺の腕を掴み、急ぐように何処かへ引っ張って行く。
主は俺の言葉から何かを悟ったようにも思えた。
「あの・・・俺達、宿に泊まるお金なんて持って無いんですが。」
俺はそう言う。
宿屋なら、さすがに只では泊めてはくれない
それに、俺達がこの土地の人にとって珍しいなら、尚更行くわけにはいかない
何か嫌な予感がする・・・
最初のコメントを投稿しよう!