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「ちょっと待ってて。
話つけてくるからさ。」
主はそう言って扉を開け、家の中に入っていく。
いったい、どんな話をしてくるんだか・・・
「藤井、どう言う事だ?
明らかに怪しいだろう!?
まさか気づいてないのか!?」
戸山は俺に詰め寄る。
凄い剣幕だ。
「向こうの出方を見る。
此処に住んでいる連中は、恐らく本物の悪魔だろう・・・
その悪魔が俺達を人間と見るなり血相を変えた。
何かあるはずだ。
これから仲間を探す為に、そう言った情報も欲しい。
だから、此処は大人しく従っておくべきだ。
逃げるのは、後からでも遅くないだろう。」
俺は声のトーンを下げて言う。
こちらの企みがバレたら終わりだからな
それこそ、牢獄にぶち込まれるだろう
「話はついたよ。
さぁ、中に入んな。」
主は家から出てきて、そう言う。
さて、いったい何が待ち受けているんだ?
中に入ると、いかにも悪魔と言わんばかりの黒い羽がついている男が二人・・・
「じゃあ、私は帰るから。
後はごゆっくり~。」
主はそう言って、宿屋から出て行く。
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