第1話 魔を戒する者

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「ちょっと待ってて。 話つけてくるからさ。」 主はそう言って扉を開け、家の中に入っていく。 いったい、どんな話をしてくるんだか・・・ 「藤井、どう言う事だ? 明らかに怪しいだろう!? まさか気づいてないのか!?」 戸山は俺に詰め寄る。 凄い剣幕だ。 「向こうの出方を見る。 此処に住んでいる連中は、恐らく本物の悪魔だろう・・・ その悪魔が俺達を人間と見るなり血相を変えた。 何かあるはずだ。 これから仲間を探す為に、そう言った情報も欲しい。 だから、此処は大人しく従っておくべきだ。 逃げるのは、後からでも遅くないだろう。」 俺は声のトーンを下げて言う。 こちらの企みがバレたら終わりだからな それこそ、牢獄にぶち込まれるだろう 「話はついたよ。 さぁ、中に入んな。」 主は家から出てきて、そう言う。 さて、いったい何が待ち受けているんだ? 中に入ると、いかにも悪魔と言わんばかりの黒い羽がついている男が二人・・・ 「じゃあ、私は帰るから。 後はごゆっくり~。」 主はそう言って、宿屋から出て行く。
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