―プロローグ―

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『ただいま~!』 って言っても誰も居ないか… お父さんは海外出張、お母さんは昨日から旅行だ。 3日間の一人暮らし… 加那『さぁて今日は夕食どうしようかな…』 その時携帯が鳴った。 亜稀だ! 『亜稀どうしたの?さっき別れたばっかじゃん!』 亜稀『助けて!ぬいぐるみが…ぬいぐるみが…ぎゃあぁぁぁぁ!プツ、ツーツー』 加那『亜稀?亜稀?どうしたの返事して!』 切れた携帯に私は叫んでいた。 加那『とにかく亜稀の家に行かないと!』 支度をしてすぐに亜稀の家に向かった。 『ピンポーンピンポーン』 チャイムを押しても返事がない… 私は玄関の戸を調べた。 『開いてる…』 亜稀は用心深い…閉め忘れなんかしないはずだ… 『亜稀?入るよ?』 家中はシーンとしているもしかして外から電話したのだろうか… 恐る恐るリビングへ…誰も居ない。 二階の亜稀の部屋に行こうとした時… 『…た…す…て』 亜稀の声だ! もしかして強盗? 急いで亜稀の部屋に入った! そこには血塗れの亜稀の姿! 加那『亜稀!亜稀!どうしたの!しっかりして!』 亜稀『か…な…ぬいぐるみが…』 亜稀はそこで意識を失った。 部屋は悲惨な状況だった。 亜稀が大切にしていたぬいぐるみが全て首を斬られあちこちに散らばっている。 そんな中今朝拾ったぬいぐるみだけが綺麗だった…
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