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今から一ヵ月前の夜のこと。
私はよく分からない場所の、よく分からないお寺の前にいました。
多分電車を乗り継いで適当に、まあ良い言い方にするならばインスピレーションとかいう奴で、良いと思った駅で降りたのでしょう。
ちらと右方向を見ると少々太めな木にわっか状になった綱がぶら下がってました。
ちょうどいいな、と思った私はその木の方へ歩を進めようとした、
その時でした。
突然お寺の方からどんっというかばんっというか何とも言えない、しかしとても大きな音が聞こえました。
直感的に、その音が何かが落ちた音なのだと感じた私はその音の方へと走っていきました。
その音の原因はあっさりと見つかりました。
お寺の入り口……というのでしょうか?まあ、扉があるところの前で一人の人間が、ぎゃーとかうわーとか奇声をあげながら地面をのたうち回ってました。
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