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あかりさんが機嫌が悪そうに答える。
「ちゃんと話したでしょ?休暇をとったのよ。
難しそうな事件だし、立ち上がったばかりの新米探偵には、警察との連携は無理よ
上司には話したし、今は私が必要な程の猟奇的な事件は起こってないから」
聞いてないが……
「あかりさん、僕も忘れてたけど、あの時訓太は気絶していたよ、確か……」
良太郎が思いだしたように言った。
「そう?情けないわね」
誰せいだと思っているんだ?
あかりさんは自分がした暴行事件を都合良く忘れたかのような発言をした後、無理やり話を元に戻した。
「とにかく、犯罪心理も、警察の肩書きも、役に立つ事はあったとしても、邪魔にはならないわ」
あかりさんは、アメリカ帰りのプロファイリングの専門家で、彼女は福岡県警の殺人課に、行動心理班を作らせた影の実力者らしい。
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