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大きな扉とは思えないくらい軽々と扉を開いた婦人に促され、僕達は御厨邸に足を踏む入れた。
広大なエントランスを抜け、まず我々を迎えてくれたのは、映画の舞台でしか見れない程の大きなダンスホールだった。
天井からは巨大なシャンデリアが、無数の窓から入る光に、キラキラと輝いていた。
壁には、美術の教科書で見たような油絵が等間隔に配置され、所々に高そうな、花瓶や陶器があちこちにあった。
美しいと言えば美しいが、金持ちがお金で買った美しさを、自慢する為の部屋と呼ぶべきだろう。
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