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僕がなんで責められているのだろうか?
少し疲れたが、仕方ない。
もう少し説明しよう……
「翠婦人が自分に疑いが向くように、わざと自分に有利に書いた可能性もある。
『自分に有利に書けばバレてしまう。翠婦人のはずがない』と、みんなに思わせる為に。
残念だけど、御厨家の人達は、誰もリストからは外せない」
「そんな……」
「とにかくです!!」
弁護士がまた何か言おうとしたのを、少し大きめの声で遮った。
「この偽物を書いた人物は、自分に遺産が入らない事を知っていたはずです。
そうでなければ、こんなリスクの高い真似はしません。
不二男氏しか知らないはずの遺言の中身を、ある程度、あるいは全部を把握していたはずです」
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