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翠婦人にも了承をいただいて、御厨邸の探索にでる事にした。
会議に使った部屋を出ると、ちょうど執事の岩元氏が立っていた。
お金持ちのお抱え執事は、笑わないお堅いおじいさんだと思っていた。
年は五十代半ばぐらいだろうか?
少し白髪混じりの頭を深々と下げて、挨拶をしてくれた。
深いお辞儀から、帰って来た顔は、人懐っこい柴犬のような穏やかな笑顔だった。
身長は僕より少し高いくらい。百七十八センチくらいか?
筋肉質ではないが、ガッチリした体格で、若い頃のスポーツ経験を、表現していた。
御厨邸の探索をする事を伝えると、岩元氏が近くのお手伝いさんを呼び止めて、案内役を頼んでくれた。
「純子さん、申し訳ないですが、お客様の案内役をお願い出来ますか?」
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