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小説には関係ないが、あかりさんは謝らない。
例え自分が悪くても。
こんな貴重なシーンは、今後ないかもしれないので、記憶に止めておいて損はないと思う。
「本当にごめん。
私、家が格闘技の道場なのよ。
そのうえ刑事なんてやってると、無意識に、歩数で間取りを計っちゃう癖がついちゃって……」
あかりさん曰く、格闘技経験者は、どんな時も一定の歩幅で歩くという。
日常から格闘技の訓練を無意識にしているのだそうだ。
また、格闘技に於いて空間把握能力は何より重要視されるものの一つだ。
相手との間合いが掴めなければ、どんな強力な一打も、空転するだけになるからだ。
あかりさんなら、この違和感に気付いて当たり前だった。
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