探偵

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二〇〇五年、七月十三日。 時刻は二十時四十一分。 僕たちはインターネット上に事務所構えた。 勿論、探偵事務所だ。 僕は探偵助手の須賀訓太。 当の探偵、片桐良太郎は、僕の部屋の肘掛け椅子で居眠りを始めて、六時間十五分もたった。 余りにも無邪気で、それでいて可愛げのない寝顔に悪戯心を刺激された僕は、スリッパを手に彼の背後にスルスルと近付いた。
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