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しかし、直正さんの部屋は反対側の西塔のてっぺんである五階にあって、丸い部屋の真ん中の部分に風呂があるそうだ。
西塔の三階と四階もドーナツ型で真ん中は空洞であるらしい。
ここからは推測するしかないが、おそらく東塔の五階も、同様の形状をしていると思われる。
西塔の三階と四階は空き部屋で、二階は客室になるそうだ。
全ての部屋に、風呂とトイレが完備されている。
客室は全部で五つ。
他の部屋と比べると狭いが、一泊するだけなら充分な広さがあった。
全ての鍵は不二男氏の管理下にあったが、今は翠婦人が持っている。
直正は鍵を管理したがっているが、翠婦人が拒否をした。
お酒に酔って、泊り客や、お手伝いさんと、『不祥事』を起こされては困るからだそうだ。
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