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乱れた髪を整えながら、立ち上がりこれみよがしにため息をついてやった。
断わっておくが、始めからこんなにイジメられていたわけではない。
高校の時は、僕の方が良太郎をからかったり、良太郎に勉強を教えたりしていた。
その時の良太郎は、ただの霊感少年だった。良太郎はある日を境に、急激に探偵になった。
他になんと表現して良いやら……とにかく、長い長い腐れ縁が、僕たちの形勢を逆転させたわけだ。
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