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「ぞ、ゾンビですか?」
健吾は目をパチパチとゆっくり瞬きしながら尋ねた。
「仮説の段階やけん、まだ解らんばって、多分間違いなくゾンビやろうね……
被害者はどんな人ね?」
良太郎は淡々と話しを切り替える。
健吾は納得いかない顔で答えた。
「御厨グループの会長ばしよう人やそうです」
「御厨グループ!?あの御厨不二男か!?」
僕は思わず身を乗り出して大声をだした。
「あらら……こらまた、なんともビックネームが飛び出したもんだな。」
良太郎はのんびり答えた。
全く緊張感がない。
この男にはこの一大事がまるで解らないようである。
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