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昨夜、健吾には僕たちが探偵になった事を伝えていた。
なんでも相談に乗るからと、メールアドレスを渡していたのだ。
健吾の務めていた料亭は、臨時休業していたそうで、彼はその真面目な性格から、色々と働きかけていた。
どうやら、御厨婦人にも、声をかけたらしい。婦人は我々に興味を示したようだ。
勿論、なんの実績もない我々にではなく、余所の探偵を頼むつもりであったらしい。
しかし、健吾が、フグ毒のバケツに気付いた事が、婦人には印象的だったようだ。
「あなたの紹介なら……」
と、僕たちに会ってくれる事になったのだそうだ。
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