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翠婦人はしばらく良太郎を睨みつけていたが、良太郎の指摘が憎たらしいまでに適切な為、唇を噛んで下を向いた。
僕は話を整理しようと話に割って入った。
「ちょっと待ってくれ!良太郎、それはこの事件が、お金目当ての事件じゃないって事か?」
良太郎は僕にまで、バカにした顔をしながら言った。
「違うよ。犯人はあの時一緒にいた三人の中にはいなかった可能性もゼロじゃないって事。
他にも動機がある人がいるならね、翠婦人、可能な限り教えて頂けませんか?
勿論、ご家族のお話しの後でね」
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