拳銃と警棒

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二〇〇五年七月十七日。 翠婦人から依頼を受けていた頃、事件の関係者である一人が、残念な事に亡くなった。 死因は未だ不明だが、殺人ではない。事故か自殺だ。 その日退職した警察官、有田友広さん。彼は拳銃と警棒の着いたままの制服を盗まれた事で、責任をとって辞職した。 彼の冥福を祈るばかりだ。 自殺説が一般的に支持されているが、これは正確ではない。死因はあくまでも不明だ。 盗まれた拳銃と警棒が、この事件で使われた事以外は、不明のままだ。
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