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二〇〇五年七月二十日。
僕は警察に資料をコピーして渡しに行った。警察としても、私立探偵助手が持ち込んだ資料を素直には受け取りたくなかったのかもしれない。
しかし僕は情報交換を持掛けたりしなかった。捜査の結果を翠婦人に知らせてほしいと言った。
探偵として依頼されたのは警察に資料を届ける事と嘘をついた。
探偵としての仕事は犯人逮捕の手伝いをする事と嘘をついた。
警察の面子は決して潰さないと約束をした。
担当刑事の花本悟さんは、善良な市民の協力に感謝しているようで、笑顔でご苦労様と見送りまでしてくれた。
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