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しかし、良太郎は僕の仕事を手伝ったりはしない。
僕はいったい何をしているのだろうか?
真夏の熱気が湿気と混ざり合い、クーラーのないボロハイツで、僕の不快指数のメーターは振り切って、なお上昇しようとしていた。
この部屋では、ゆっくり眠る事さえ許されない。
いつも少し早めにバイトに出掛ける。
バイト先の方が快適に過せるのだ。
寂れたボロハイツ郡の建ち並ぶこの付近も、通りを二つ程過ぎればテレビで見かける『大都会、東京』だ。
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