始まらなければ終わりはこない、終わらなければ始まりはこない。

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「空からおカネでも降ってこないかしらね」 彼女の神社はさっきも言ったようにお賽銭箱にお賽銭を入れに来る者が少ないので貧乏である。なのでこんな事を口ずさむ気持ちもわかる。 「ん?」 ふと霊夢が空を見上げると上空から何かがこちらに向かって降ってくるのが見えた。 霊夢が空を見上げてから約十秒後、現在霊夢がいた場所からわずか五メートルの位置に落下した。 「たしかにおカネが降ってきたらいいなとは言ったけど…。私が欲しいのはお金なんだけど…」 そう落ちてきたのはお金ではなくお鐘だった。
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