プロローグ

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『臨時ニュースをお伝え致します。今からあの時音財閥の代表取締役である時音 源次郎さんが緊急会見を行うもようです。』 そうテレビの中のアナウンサーが読み上げた。 時音 源次郎(ときね げんじろう)は俺達の行っている『三帝学園高校』(みていがくえんこうこう)の理事長であり栞のお父さんである。 「あれ??理事長が緊急会見行うとか言ってるけど知ってたのか栞??」 「はい、もちろんですよ♪」 「ふぅ~ん………………何のことか気になるな。」 『どうもみなさん、こんにちは。実は公には出していなかったんですが……………………私には娘がいるんです。』 あぁ………………そうだったんだ。さすがに時音財閥ともあればメディアに栞のこと取り上げられてるかと思ってたが……………… 『その娘というのがこちらです。』 モニターに栞が笑顔でいっぱいの写真が映りだした。 かわえぇな………………あっ、のろけてサーセン!! 『実は……………私の娘、栞に彼氏ができたんですよ!!』 そう言った瞬間にフラッシュが大量に輝いた。 …………………ちょっと大袈裟すぎだろこれ!? 『あの立花 貴司君がその彼氏です!!』 次はどよめきが会場であろうばしょからおこった。 俺の名前出すのかよ………………… 『私は……………………私は決して二人の交際を認めない!!私が言いたいことは……………わかってくれるよな??』
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