村雨

11/13
前へ
/158ページ
次へ
侍はあたしの頬に手を当てると顔を近づけた。 鼓動が早くなる。 気付くと侍に口を吸われていた。 今まで触れたこともないような柔らかい。 でも心がビリビリとした。 抵抗することも出来ず、ぼうっとした眼で男を見た。 「きっとお前は俺を好きになる」 そう言って侍は口を片方だけ上げて笑った。
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

403人が本棚に入れています
本棚に追加