村雨
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まだぼんやりとしているあたしから手を離し、侍は慣れた手つきで馬に乗った。 「三日後また使いをよこす。それまでに返事を決めろ。これはお前の家への結納金だ。」 それだけ言うと袂から巾着を出しあたしの手に投げた。 ずしりと重い。 侍は馬の手綱を持ち、もと来た方へと馬の鼻を向けた。 あたしにはそれがとてもゆっくりと時間が止まったように見えた。 綺麗な所作だと思った。
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