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「マジっ?!運命感じねっ?」
ユキより少し背の高いもうひとりが興奮しながら話を続けた。
「ほらっユキ!
メルアド聞いとけよ。
ねっ!ねっ!雪ちゃんいいよね!」
馴れ馴れしく名前を呼ぶ彼に
肘でつつかれながら
ユキは困った顔をする。
「こらこら、
困ってるだろっ
無理強いしないのっねぇ~」
同意を求めるように首を傾げて
目を細めて薄く微笑むユキに
胸がざわつく。
あっ!!
なんだろ…
……もう逢えないかも…
「……ユキ君がよければ
大丈夫です…」
勝手に動いた困った私の口。
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