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でも、世間ってのはそう上手くできてないわけで
「ボロ家をボロ家って言って何が悪いの?」
と、川田 真由は自信もって言った。
(うわ~、そうきたか)
遠い目をして、この夫婦から目を話す。
「だいたい、あなたは私達が引き取るのよ。文句なんて言わせないわよ」
(あぁ~、なんかここにいた方がまだ安心のような気がしてきた)
そして、私は何も言えずのままこの家(ボロ家)から離れていった。
17年間、母と暮らした家から離れるのは寂しいものだと思った。
(さよなら。母さん。私は旅路に出ます)
と、私は家に手を合わせ、川田夫妻の車に無理矢理乗せられ去って行った。
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