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「あ、おかえりー」
と、部屋のドアから出てきた小さい女の子。
「良い子にしてたか?恵美(えみ)」
と、川田 和幸はその子を抱き上げた。
「うん!お姉ちゃんと一緒に遊んでたー」
可愛らしい女の子は、川田 和幸の腕の中ではしゃぐ。
「恵美。お姉ちゃんは?」
川田 真由が玄関から家に入りながら女の子に優しく言う。
川田 和幸も女の子を抱いたまま家に靴を脱いだ。
「ここだよ」
と、つんけんした髪の長い女の子がドアから出てきた。
「瑠衣(るい)。良い子にしてた?」
川田 真由が笑いながら言う。
「良い子にしてたとか…
私は、16歳だよ」
「フフ。そうね」
と、さっきの私の態度とは全然違う。
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