王子と貧乏姫

第1話

そんな、どこにでもいる家族の会話をしていたら、瑠衣という子が私に気がついた。

「母さん。なんで、幽霊なんか連れてきたの…」

私の顔を見て嫌な顔をし、後ろにさがる。

(お化けの次は幽霊ですか…)

「違うわ。一応人間よ」

この人にとって、人間には変わりないんだろうが

(一応ってなんですか、一応って)

「それに、これから一緒に住む子だから。後、あなたと同じ学校に通うからね」

と、冷ややかな目が私に向く。

「えぇー!!!!いきなりすぎだよ!!!まさか、私と同じ部屋とか言わないよね!!?」

そんなの絶対許さないと言った目と、不機嫌な顔で私を見る。