101人が本棚に入れています
本棚に追加
「違うわ。どっか物置で使ってない部屋があったから、そこにするわ」
(うわっ…なんか扱いが…これなら、向こうの家にいた方が楽だ)
と、思った私はそれを優しく川田夫妻に言うと、ものすっごい顔で睨んできた。
「私だってそうしたいわよ。でも、世間ってのはそう上手くいかないのよ」
と、逆ギレというか怒鳴ってきた。
「姉の遺言でね。仕方がないのよ。さぁ、部屋を案内するから付いてきて」
(母さん、なんで遺言なんか残すんですかぁ)
私は、心中泣きたくてたまらなくなった。
なぜ、私の親は遺言なんて残すのか…。
私の母の行動は、謎である。
最初のコメントを投稿しよう!