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そして、案内された部屋は階段を上って奥の扉だった。
部屋の中に入ると、いかにも物置というぐらいのホコリだらけの六畳間。
それに加え、クモの巣。
前の家とさほど変わらないと思った。
「さっ、この部屋があなたの部屋よ。いらない部屋だから好きにしてちょうだい」
そう言いながら、私のそばから離れ、階段を降りていった。
「いらない部屋ねぇ」
私は、日差しが入る窓を開け、古い机の上にリュックを置いた。
「けほっけほっ」
いきなり風が入りホコリが舞う。そのホコリにむせながら手であおぐ。
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