101人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、そのど貧乏は17歳で天涯孤独となってしまった。
先日、17年間女手1つ、私を育ててくれた母は
「蛍斗…。お前は、幸せになるんだよ」
と、布団に寝ながら、苦し紛れに言いこの世を去ったのだ。
ど貧乏だから、葬式もあげれず、母の写真だけが私の目の前に残る。
「ごめん。母さん。この状況でどうやって幸せになれと?」
と、笑顔で写っている母の写真に突っ込みをいれたことで、答えなど返ってくるわけもなく…。
ボロ家は、屋根から雨漏りがバケツに滴る響きだけが残る。
最初のコメントを投稿しよう!