第1話

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そして、そのど貧乏は17歳で天涯孤独となってしまった。 先日、17年間女手1つ、私を育ててくれた母は 「蛍斗…。お前は、幸せになるんだよ」 と、布団に寝ながら、苦し紛れに言いこの世を去ったのだ。 ど貧乏だから、葬式もあげれず、母の写真だけが私の目の前に残る。 「ごめん。母さん。この状況でどうやって幸せになれと?」 と、笑顔で写っている母の写真に突っ込みをいれたことで、答えなど返ってくるわけもなく…。 ボロ家は、屋根から雨漏りがバケツに滴る響きだけが残る。
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