第1話

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2人は、一瞬黙り込み目の前の私に目を向けた。 と、同時に 「いやぁあぁあ!!!お化けーー!!!」 「あわわゎ!」 と、女性は顔を真っ青にして壁にへばりつき、男性は汗をかき、地べたに座った。 「あのぅ、お化けじゃないです。てか、勝手に人の家に入ってきてそれは失礼でしょ」 私は、両手を腰につけ、ため息を尽きながら言った。 「………えっ?お化けじゃない?」 「はい」 「…あっ、ほんとだ。足がある」 男性が私の足に指を指す。 「死んでないんですから当たり前です。母じゃあるまいし」
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