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｢ひろ、まる、おはよー｣
服を掴んでいる二人の頭をぽんぽんと撫でてあげます。
｢なあ、しょーちゃんは？｣
｢もうお教室？｣
二人からの質問にびっくりです。
なぜしょーたくんが気になるのでしょうか。
思い切って質問してみることにします。
｢教室行ったけど…なんで？｣
二人と同じ目線になるように屈んで聞いてみると…、
｢しょーちゃんはな、お姫さまやねん！｣
｢せやからひろ王子が守ったらんとあかんのー｣
(…なーるほど)
｢内だけが王子ちゃう｣
｢せやで、俺やって王子やもん｣
突然後ろから声がしたので振り向くと、黒髪の唇厚めの子とこれまた黒髪の小さめの子が来ました。
｢あ、きみ、すばる、おはよ｣
｢｢ はよーひなちゃん ｣｣
(ひ、ひなちゃん！？)
村上はびっくりしました。なぜならそのあだ名は昔呼ばれていたあだ名だったからです。
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