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居候
結局、俺の家に泊まるコトになってしまったらしい…
『お前の部屋、いちごみるくとクイニーしかねぇっぺなぁ』
勝手に人の部屋を漁る死神改め岩上
『じゃぁ何食いてぇんだっぺよ』
完全に諦めモードに入る
『コーラ✨コーラがいぃっぺ✨』
ものごっつ笑顔で言ってくる
『しょうがねぇなぁ』
なんか笑顔で言われたせいか渋々コーラを取りに行く
『ほらよ、コーラ持って来たっぺ
つかな、何してんの』
勝手に人のゲームで遊んでる
『お前、親に虐待されてるって聞いて来たっぺケドいぃもんいっぱい持ってるっぺなぁ』
『俺を虐待すんのは親父だけ。
しかも、俺とは血繋がってない』
と、手持ちぶさたにポケットに入ってるマルメンを吸おうとする
『ちょ待てやゴルァ‼
お前中ニだっぺ‼』
必死になって持ってた一本のタバコを握り潰す
『そぅだよ、だからなんだっぺ』
『俺、煙いの嫌いだし吸うのは20になってからにするっぺ』
と言って俺のポケットにあるマルメンを箱ごと奪う
『んだよ💢いぃじゃん俺は死ぬの‼』
『気にすんな✨
お前は何しても寿命があと69年もある✨』
爽やか笑顔で答える
『どっち道死ねねぇんだっぺな
じゃぁ吸っても構わないっぺよ』
『そういう投げやりな態度だから来る幸せも来ねぇんだっぺよ』
俺が渡したコーラ(1,5㍑)を飲み干す
『どういうコトだよ』
『自分で幸せ逃がしてんだっぺ』
鼻でせせら笑う
『さっきも言ったっぺ、歯向かう前に死ぬのか??って』
今度は勝手にクイニーを食べ始める
『何に歯向かうんだっぺよ
意味わっかんねぇし』
『だから、死ぬんだったらなんで歯向かいもせず死ぬんだっていぃてぇの』
『……』
『だっぺ??
死んで終わりにしちまうなら怖いもんなんかねぇっぺ
だから、なんで死ぬ気力あんのにイジメた奴らとか虐待する親父に抵抗しねぇんだっぺ』
返す言葉が見つからなかった…
確かに死ぬんだったらもぅ終わりなんだから
明日なんか二度と来ないんだから
なのになのに…何に怯えてたんだろう…
最後の最後まで惨めより
死ぬ前日ぐらいには奴らに抵抗した方がスッキリすんのかも
そしたら死なないでまた明日を迎えるのかも
そしたら、また新しい明日が来て
光が差し込むのかも…
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