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『死んだら明日は無い馬鹿にした奴らとも会わなくて済む
周りに迷惑かけないで済む
そう思ってっぺ』
岩上が優しい口調で言った
『逃げ出したかった…』
なんか図星で悔しかった
『死んだら死んだで迷惑かけんのしんねぇんだっぺ』
と笑う
『だって、あの高さから飛び降りてみ
色んなモノが飛び散るんだっぺよ
誰が処理すっと思ってんだっぺよ
そして、たまたま居合わせた人だって不快だっぺよ
見たくもねぇ死体見せられて』
ニヤリと笑う
『お・俺は現実から目を背けたらいけないっぺか??
毎日毎日酷いしうちうけて、それなのに逃げてダメだっぺか??』
唇を噛みしめ泣いてしまう…
泣きたくないのに涙が止まらない
『現実から目を背けてっから奴らに抵抗しねぇんだっぺ
現実に立ち向かってんだったら奴らに立ち向かえよ』
少々イラついてる
『そんなに簡単なもんじゃねぇっぺよ💢
簡単に言うんじゃねぇっぺよ』
立ち上がりベッドに潜り込む
どうして俺だけ苦しまなきゃいけないのか
悔しくて悔しくて
なんで罵倒されてるのか
どうして俺だけ人間扱いされないのか
だから明日を絶ち切りたかった
岩上が歯向かえって言って
少しだけ光が見えた気がした
でも、そぅ簡単なんかいかない
口で言う分には簡単だろうさ
どうせ岩上のコトだから口に出さなくても解るだろう
『ふぅ~ん
そんな風に思ってんだ』
不敵な笑みを浮かべる
『歯向かうなんて簡単だっぺよ
死ぬより簡単だっぺよ
つか、俺が魂持って帰るより簡単だっぺ』
と一人で笑う
『な・なんでだよ…』涙で声が震える
『だって相手がこいつイジメてもつまんねって思わせればいぃっぺ』
『……』
唖然…いや愕然…
バカだっぺこいつ‼
そぅ簡単にいかねぇっていってっぺよ‼
『まぁそんなに馬鹿にしなくてもいぃっぺ
相手の気持ちはそぅ簡単にかわんねぇって知ってんなら
自分の考え変えたらいぃんじゃないっぺか??』
『…考えを変える??』
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