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岩上はニヤリと笑って
『そぅ、考えを変える
解る??
周りの環境は簡単にかわんねぇんだから自分が変わるしかないっぺ』
『自分が変わる??』
『わっがんねぇ奴だっぺなぁ
なんでお前をイジメるかなんて理由はねぇんだっぺよ
只の暇潰しなんだっぺよ』
長い指で俺を差す
『だから、自分が構って貰えてるっつ考えればイジメは遊びに変わる
只、遊びでやってたのに相手がイジメられてるって受け止めれば遊びはイジメに変わる』
『でっでも』
『でもじゃなぃ』
どうせコイツもイジメる奴らと一緒なんだっぺ
イジメられる方が悪いんだっぺ
あぁ、俺はどうせ悪い子ですよ
望まれて産まれた子ではないですよ
皆、皆俺を馬鹿にするがいぃっぺよ
出来損ないの死に損ないだよ
生まれつきの欠陥商品だっぺよ
生まれてこなければ良かった
俺は産まれたいだなんて微塵も思ってなかった
責任も取れないのに世の中の親は欠陥商品を産む
最初から傷つけるなら産むんじゃなぃよ
邪魔なら産むんじゃなぃよ
所詮、愛玩奴隷も感情を持てば用無しなんだっぺ
俺がどんだけ酷い仕打ちを受けたかなんて計りしれないっぺ
誰にも解んないっぺよ俺のコトなんて解んないっ
『わかんねぇよ誰もわかんねぇよ
まずお前は助けを求めてない
なのに助けて??
おかしいっぺ
お前が何にも言わないから誰も何にも言わない
只助けを求めてるだけじゃ変わらない
待ってんな動け‼
受け身じゃなく攻めるんだっぺ‼
お前の考えは都合が良すぎる‼』
『意味わかんねぇし💢お前は毎日毎日馬鹿にされて露骨に避けられて殴られて蹴られて
悪いコトなんかしちゃいねぇんだっぺよ』
手元にある本を岩上に投げつける
『じゃぁなんでそうやって歯向かわない??
俺に歯向かうみたぃにさぁ
なんで俺には歯向かえんのに
奴らには歯向かえないんだっぺ
何??アレか??
俺が殴り返さないとか思っちゃってる??
奴らに抵抗したら倍にして返されると思ってんだっぺ』
そぅ言って岩上は笑い出した
『なんで笑えるんだっぺ』
『だって歯向かってもねぇのになんで相手が倍にして返されるって解るんだっぺ??
お前は未来予想屋か??』
ケラケラと笑う
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