一章

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この言葉には少なからず驚いた。 先程無視した少女を見てみる。 顔を真っ赤にしてプルプル震えている。 羞恥による物か怒りによる物かは私には分からない。 多分どっちもだと思うが。 少女の震えが突然止まる。 「お前ら…………絶対手ぇ出すなよ」 そう部下達に言うや否や、渾身の力でもってハンマーを振り下ろしてきた。 当たれば笑い話にもならない惨状になりそうなので避ける。 私の横を通り過ぎたハンマーは轟音と共に地面に小型のクレーターを作り上げた。
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