一章

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既に目の前の少女から興味は失せた。 「大体にして何で戦う事になったんだ?オレは只道を聞きたかっただけなんだけど?」 そう言うと、周りが静まり返った。 今まで喚いていた少女もポカンとしている。 「あの、もしかして遭難者の方でしょうか?」 先程の男性が前へ出てきて、恐る恐るといった感じで聞いてくる。 「遭難者?…………確かにその表現が当て嵌まるな」 何せ箱に閉じ込められて、無理矢理外に出たら全く知らない別世界だ。 遭難者はこれ以上もないくらいに当て嵌まる。
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