一章

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そして決定的なのは彼らだ。 魔術師は極力人との関わりを避け、魔術を人前で見せない。 魔術師の最終的な目的は全ての事象の根源である『根源の渦』に誰よりも早く至ることである。 他の魔術師に自身の研究を見せるハズもない。 だが此処が異世界なら話は別だ。 そもそも、魔術という呼称すら合っているかどうかは分からない。 異世界、一応納得した。 「いいよ、分かった」 「では、帰りはヘリで行くので少々待っていてください」 そう言って、腕の機械を操作すると、中空にモニターのような物が出現し、それになにやら報告している。
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