第一章【紅炎との出会い】

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「緋色様、アプリは、ここからだと十日足らずで着けるかと」  大木の側で一部始終を傍観していたルビィは、いつのまにか地図を片手に緋色の隣に立っていた。 「そうか、わかった――さて、おいそこの坊主」 「えっ……?撲??」  撲はいきなり話し掛けられ驚いた。 「お前以外に誰がいる?お前、先刻の狸の魂姿(コンシ)が見えたのだろう?霊造師(レイゾウシ)か?」  は?魂姿…??霊造師??  聞いた事のない単語に撲が首を傾げると緋色は撲の側へと近づいてきた。 「違うのか?ならば……霊壊師(レイカイシ)か?」
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