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部屋を出ると…
新郎控え室付近がやけに慌ただしい。
(何かあったのかしら…?)
優子と顔を見合わせる美月。
すると、背後から声を掛けられる。
『あの~…吉村様、どこかで新郎様をお見掛けなさいませんでしたか…?』
振り向くと、血相を変えた係員の姿が…
『たぶん控え室にいると思いますけど…お母さんは見掛けた?』
『ううん。最後に見たのは控え室だったんだけどねぇ…』
優子も首をかしげる。
『実は…どこを探しても新郎様がいらっしゃらないんですっ!!!』
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