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水原、落雷、亜美、
そして、俺こと南野 翔は水原の家に集まっていた。
今、ここ二階には落雷と俺しかいない。
「しかし四人とも印が出たとはな。」
俺はそう言って右手の甲にある黒い印を触った。
触り心地は普通の肌だが、印の部分だけしっかりと黒なので不気味だ。
「だよな。
何か意味あるのか?」
落雷は腹を鳴らしながらそう呟いた。
き、緊張感が出ない。
俺達はまだ昼ご飯を食べていない。
それは何故かと言うと!
「ご飯出来たよ~」
水原が呼びに来た。
「落雷~!翔~!さっさと降りてこい~!!」
下から亜美が叫んでいる。
水原と亜美は、四人分の昼ご飯を作ってもらっていたのだ!!
「よっしゃあ~!
いくぞ!!翔っ!!」
「おう!!」
下からカレーのいい香りがする。
「そう言えばさぁ~」
亜美がカレーを口に含みながら、そう言って俺を見た。
「もぐもぐ…なんだ?」
「翔と優って、名字で名前呼びあってるんだよね。」
亜美はカレーを飲み込み、水を飲んだ。
「そう言えばそうだな。」
落雷もカレーを食べながら同意する。
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