第一章 第三話

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水原、落雷、亜美、 そして、俺こと南野 翔は水原の家に集まっていた。 今、ここ二階には落雷と俺しかいない。 「しかし四人とも印が出たとはな。」 俺はそう言って右手の甲にある黒い印を触った。 触り心地は普通の肌だが、印の部分だけしっかりと黒なので不気味だ。 「だよな。 何か意味あるのか?」 落雷は腹を鳴らしながらそう呟いた。 き、緊張感が出ない。 俺達はまだ昼ご飯を食べていない。 それは何故かと言うと! 「ご飯出来たよ~」 水原が呼びに来た。 「落雷~!翔~!さっさと降りてこい~!!」 下から亜美が叫んでいる。 水原と亜美は、四人分の昼ご飯を作ってもらっていたのだ!! 「よっしゃあ~! いくぞ!!翔っ!!」 「おう!!」 下からカレーのいい香りがする。 「そう言えばさぁ~」 亜美がカレーを口に含みながら、そう言って俺を見た。 「もぐもぐ…なんだ?」 「翔と優って、名字で名前呼びあってるんだよね。」 亜美はカレーを飲み込み、水を飲んだ。 「そう言えばそうだな。」 落雷もカレーを食べながら同意する。
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