第一章 第三話

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水原のこと、名前で呼んでみたいんだけど、なかなかタイミングがつかめないし、第一初めて会ったのは去年の冬だが、二年になるまではまともに話すことが少なかったからな~ ただいま二階の水原の部屋。 かなり綺麗にされていて、大きな本棚にはラノベがびっしりと敷き詰められていて、勉強机は可愛いくピンク色で、女の子の机って感じがする。 水原の両親は普段は仕事で帰って来ないせいか、水原の部屋以外は、人の住んでいる感じが余りしない。 だが、水原の部屋だけは人が住んでいると言う感じがする。 大きく開いた窓からは、5月なのに涼しい風が吹いている。 「翔!優のこと、これから名前で呼んであげなよ!!」 亜美が凄い笑顔で唐突にそう言った。 って俺に水原を名前で呼べと言うのか!? 一応、中一から知っていたとは言え、よく話す様になったのは二年になってからだぞ!! 「早すぎるだろ!!」 俺は慌ててそう言い返した。 俺の顔、赤くなりそうだ。 「まぁ、大丈夫でしょ。 もうかなり打ち解けてるっぽいし!」 俺は名前呼びたいが、でも水原はどう思うか…
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