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先生の長々とした話は聴かずにさっさと帰る準備をしていたら、
「あっつ!!!」
右手に焼き印を押された(押されたこと無いけど)様に熱く、痛かった。
「どうしました?南野君。」
「……なんでもないです」
先生に言う程の事ではないだろう。
「そうですか。」
何故か、右手に変な印が付いている。
なんだろう?
ホームルーム後、真っ先に水原に話しかけられた。
「さ、さっき熱いって言ってたけど、大丈夫?」
心配してくれたのか?
「大丈夫だ。変な印が付いてたけど…」
「見せて!!」
どうぞと見せると、
「何これ?」
「わからんが大丈夫だろう、多分。」
「本当?」
かなり心配そうだ。
「大丈夫だから、心配するな。」
「わかった、痛くなったら言ってね?」
「おう!」
納得してくれた、かな?
しかし、心配してくれるなんて、嬉しいじゃないか。
少し申し訳ないけど。
学校から出るとき、
「明日はどうするの!?」
亜美が、欲しい物を買ってもらった子供みたいに興奮しながら叫んだ。
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